株の植え付け・株開き
夏の収穫を目指して3月頃に新しいホップの株を植えます。ホップは多年草なので、1回植えると20年程度収穫できると言われています。新しい株は、十分な収穫量が得られるまで3年が必要と言われています。継続した株を使う場合は、最適な株を選定する株開きを行います。
ビールのすべてはここから始まる!ビールの核となる原料に関心のある、
麦やホップを育てて収穫する喜びを感じたい人にお勧めの仕事
麦やホップといった自然の恵みからビールを造る仕事。
生産者の思いをビールに変え、飲む人を感動させたい人にお勧めの仕事。
生産者、醸造家の思いを飲み手につなぐアンカー。人と接して、笑顔にするのが好きな人にお勧めの仕事。
夏の収穫を目指して3月頃に新しいホップの株を植えます。ホップは多年草なので、1回植えると20年程度収穫できると言われています。新しい株は、十分な収穫量が得られるまで3年が必要と言われています。継続した株を使う場合は、最適な株を選定する株開きを行います。
4月中旬~5月上旬になると伸びてきたツルを紐に誘引します。紐に結び付けることできれいに伸びやすくなる他、病気予防や生育遅延防止になります。ツルが5m程度の高さまで伸びたら棚の頂点にくるように調整するためや伸びたツルが折れないようツルあげをします。
伸びてきたツルを剪定します。ホップのツルはたくさん伸ばしてしまうと株の栄養が不足するので生育に影響が出ます。発育の良いツルを選んでいきます。また、この時期には株のふらつきを押さえて雑草が生えるのを防ぐ目的である土寄せを行います。
ホップは7月上旬~9月上旬に収穫します。収穫は高所作業台に乗りツルごと収穫し、機械や手作業で茎と毬花を分けていきます。収穫した毬花の保存方法は、冷凍、乾燥、ペレット加工です。ホップは乾燥した状態で収穫する必要があるため、生育状態を確認しながら天候を見極めて良い状態で収穫する経験が必要です。
仕込み作業を行う前には、使用する原料の準備や機材の点検を行います。仕込みは、麦芽の破砕、糖化、濾過、煮沸、冷却など多くの工程があります。醸造は仕込むビールや仕込み量により異なりますが、9~10時間かかります。その後、麦汁に酵母を入れて発酵・貯酒を行います。
ブルワリーの仕事で重要なのが洗浄です。ビールは飲料ですから設備が汚染されていると健康を害する恐れがあります。雑菌が繁殖しないよう醸造設備やビール樽、ブルワリー内の洗浄を行い、清潔を保ちます。
完成したビールは、樽や瓶、缶に詰めて冷蔵庫で保管します。飲食店や酒販店から注文が入ったら指定の数を出荷します。注文に対応するため、在庫や空き樽の管理も重要です。
ビールを造るためには、原料を調達する必要があります。麦芽やホップ、酵母など造るビールに必要な原料を業者から仕入れます。フルーツなどの副原料を使用する場合は、問屋や農家とのやりとりも発生します。
ビールイベントの出店もブルワリー業務の1つです。会場への搬入、ブース設営、販売などやることは多いですが、自社のビールをお客様にアピールする大事な場であり、交流を深めることでファンをつくる貴重な機会になります。
お客様においしいビールを飲んでいただくために、開店前や新しい樽に切り替えたときに味に問題がないか確認します。提供するビールに問題があるか知るためには、ビールの特徴を知っておく必要があります。
TAPなどからビールを注いでいきます。提供するビールによってガスの圧力やグラスが異なります。正しい形で注げるよう確認します。きれいでおいしいビールを提供するには、サービングはとても重要な仕事です。
その日に提供するビールのラインナップを書きます。リストは店内に告知するものやテーブルに置くメニュー表などがあります。お店により内容は異なりますが、銘柄やビールの説明、販売価格のほか、ビアスタイルや苦味の強さを表すIBUなどを書いていきます。
レストランのような形態では専任のシェフがいますが、小さなビアパブでは調理を担当することもあります。時にはメニューの開発を担う場合もあり、提供するビールに合うメニューを考える楽しさも経験できます。
ビールには糖分が含まれているので放置していると雑菌が繁殖します。おいしいビールを提供するためには清潔さは欠かせません。閉店後は、ビール樽とサーバーをつなぐホースの中に水を流して洗浄します。また、週に1度はサーバーを分解して部品を洗浄します。